教室が、一般の人達にステンドグラスを普及させた功績は大きい。
しかし、古いデザインが良しと言われた時代に、
外から(黒船かな…)新しい波が押し寄せて来た。
『New Glass』、この本を手にした時は衝撃でした。
その当時、この本に刺激された人達は、本当に多かったと思います。
日本のコンテンポラリーデザインの幕開けでした。
古いデザインに食傷気味だった感性の鋭い人達が、一斉に飛びついたと思います。
その後、1983年に西新宿超高層野村ビルで開催された公募展、
「第1回 ’83日本ステンドグラス・グランドショー」に現象として現れたと思います。
これはカルチャーショックでしたね!
日本のステンドグラス業界を、根底からひっくり返したと云っても、過言ではないでしょう。
『New Glass』の波が実際に形になったのですからね!
会場には、言葉では言い表せられない、熱気を強く感じました。
日本中のクリエイティブな、感性鋭い若い人達が、新しいデザインや、
実験的な試みの作品を多数出展していたのですからね! ショックでした!
正直云って、焦りましたね。
その中でもS氏の作品には脱帽でした。
この時程、福岡の地が遠過ぎると痛く感じたことは有りませんでした。
次(来年)こそは、この人達に負けない作品を創りたい、そして一緒に展示したいと
しみじみ思いましたね。
展示する事だけは、叶えましたけど、前者のことは、疑問ですね…?
でも、その後、目指すものが、目標としてはっきり私の中に芽生えたのは、
今思うとこの時でしたね。
あの時のショック…、やはり忘れられないですね!
上記の写真が、翌年のグランドショウに出品した作品です。
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