ステンドグラスへの想い 4

第2回 ’84 日本ステンドグラス・グランドショウ出品作品

教室が、一般の人達にステンドグラスを普及させた功績は大きい。
しかし、古いデザインが良しと言われた時代に、
外から(黒船かな…)新しい波が押し寄せて来た。

『New Glass』、この本を手にした時は衝撃でした。

その当時、この本に刺激された人達は、本当に多かったと思います。
日本のコンテンポラリーデザインの幕開けでした。
古いデザインに食傷気味だった感性の鋭い人達が、一斉に飛びついたと思います。
その後、1983年に西新宿超高層野村ビルで開催された公募展、
「第1回 ’83日本ステンドグラス・グランドショー」に現象として現れたと思います。
これはカルチャーショックでしたね!
日本のステンドグラス業界を、根底からひっくり返したと云っても、過言ではないでしょう。
『New Glass』の波が実際に形になったのですからね!
会場には、言葉では言い表せられない、熱気を強く感じました。
日本中のクリエイティブな、感性鋭い若い人達が、新しいデザインや、
実験的な試みの作品を多数出展していたのですからね! ショックでした!
正直云って、焦りましたね。 
その中でもS氏の作品には脱帽でした。

この時程、福岡の地が遠過ぎると痛く感じたことは有りませんでした。
次(来年)こそは、この人達に負けない作品を創りたい、そして一緒に展示したいと
しみじみ思いましたね。
展示する事だけは、叶えましたけど、前者のことは、疑問ですね…?
でも、その後、目指すものが、目標としてはっきり私の中に芽生えたのは、
今思うとこの時でしたね。
あの時のショック…、やはり忘れられないですね!

上記の写真が、翌年のグランドショウに出品した作品です。

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