日頃何気なく聞いてる音楽が、日常の生活で果たす役割は大きい。
私にとって音楽は、現在ではプライベートに於いて、まして仕事に於いては
欠かせない大切なパートナーになっています。
車で移動する時や仕事をする時は、絶えずFMラジオかCDで音楽をかけ、
仕事中はパソコンと云う便利な道具があるので、近頃では”iTunes”で好きな曲を
良く聞いています。
ステンドグラスを生業としている仕事柄、大体集中できる午前中はデザイン画を描く
時間にしています。
その時は、静かで耳や心に優しい癒される音楽をよくかけています。
近頃はクラッシック等が多いですね。 午後はステンドグラスの組み立て等肉体労働をしますので、なるべくリズムのある大好きなラテン音楽やJazzをかけています。
ラテン音楽のリズム感と魂を揺さぶる哀愁のこもった曲と歌は最高ですね。 大好きです。
夜はJazzが合いますね。
私自身、ステンドグラスへの思い込みが強く、ただ美しいだけとか、テクニックを追求した
だけの作品にすごく抵抗を感じてる者の独りとして、、作品製作へのこだわり方として、
観る人の心に語りかけ、癒し温もりを感じさせてくれるメッセージ作品を創ることに、
特に心掛けています。
まず最初テーマが決まりデザインに掛かると、必ず”浸る”ことに専念します。 その時に重要な役割をしてくれるのが音楽です。 大好きな曲が耳から心に入ってくると、徐々に”浸り”に入ります。 自然に身体の中に湧いてくる”震え(ときめき)”を感じながら絵を描いてる時は、私とデザインとのときめきの時、誰にも邪魔されたくない私だけの至福の時かもしれません。
湧き上がる”震え”が強ければ強い程、私にとっては良い作品に巡りあえるみたいです。
作品を観て、触れていただいた皆さんに、心に”何か”を感じて貰える作品に仕上がると、
ホント心から嬉しいですね。 癒される心のままに、音楽からいただく魂で描く作品、
本当は観る人よりも描いてる本人が最も癒されてるのかもしれませんね。
私が15年間関わってきたボランティア、難病の子ども達のサマーキャンプ”がんばれ共和国”でも音楽の果たす役割は大きいモノがあります。
はじまりは、難病の子ども達の介護で大変な日常を送っておられるお母さん達に、
せめてキャンプの中だけでも楽しんで頂きたいと云う思いが切っ掛けでした。
子ども達にとっては難しいかもしれないが、お母さんと一緒に本物の音楽を聴かせてあげたい気持ちだけで、プロの音楽家の方々を招きコンサートをおこなってきました。
しかし最初はスタッフの中でも、子ども達には難し過ぎるのでは?
もっと子ども向けに考えてあげるべきと云う意見がありました。
しかし我々が心配するより、子ども達の方が理屈抜きに演奏が始まると同時に音楽の世界に
入り込み、気が付くと大の大人より身体中で楽しんでいます。
其処に理屈はいりません。 ホント心から素直に楽しんで、喜んでくれます。
身体一杯で喜びや楽しさを素直に表現する子ども達、音楽のもつ力の大きさを知らされます。
楽器の持つ力、楽器達の奏で合う音の力、そして弾き手が導き出す心のこもった音楽、
音楽セラピーが見直されてる今日、果たす役割は大きいモノが有りますね。
”がんばれ共和国”の中でも、近年大事な役割を担ってきてる楽器演奏に”ライア”という
楽器があります。 福岡ライアアンサンブルの方達の温かなご厚意で、毎年キャンプの中で
聴かせて頂いています。 優しい”ライア”の生演奏。 まさしく”ライア”の弦の響きは
優しく、参加してる人達の心を芯からケアーしてくれています。
ケアーて何だろう? ケアーするって何だろう? と考えた時、まさしく音楽に触れ浸ることこそケアーの第一歩なのだと近頃は感じています。 心から音楽にありがとうです!
日常生活の中で癒され、仕事で癒され、触れ合う仲間達とも癒し合える音楽。
気が付けば数えられ無い程、沢山癒され助けられている私自身に気付かされます。
幸いのことに、近頃では素晴らしいミュージシャンの方々とのお付き合いが多く、
絶えず生でプロの演奏を聴ける現状に、心から感謝しています。
(福腎協発行機関誌へのエッセイ原稿から、若干修正)
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