ステンドグラスへの想い 43 バレエスタジオ

title:アラベスク 師走完成取付  加藤氏撮影

寒中お見舞い申し上げます。

 皆さん、お屠蘇気分も脱け、そろそろ平常心に戻って来られたと
思いますが、まだまだ脱けない人いますか…

 しばらく本業の「ステンドグラスへの想い」を更新していませんでしたので‥
今年初めの反省として、本業のステンドグラスのコメントを
もっと増やしていきたいと思っています。
今年も1年間お付き合いの程よろしくお願いします。

 私共の仕事(建築のステンドグラス)の面白さは、依頼物件毎に新しいオーナーに出会い、
各オーナーの新鮮な想いに触れ合えることです。
当然、その都度新しいテーマを課題として与えられます。
本業である以上は苦手だと云って逃げ出すことは出来ません…

絶えず未知の領域に足を踏み入れる生む苦しみは「苦行」そのものです。
だからこそ達成したときの喜びは、何ものにも代え難い至福の時です。

 今回の仕事はバレエスタジオ。
全く無知で知らない世界‥抽象的な表現だったらまだ楽でしたが、
余りにもリアルでハッキリしたテーマの為、ホント難しかったですね。
オーナーとバレエの先生とお会いし、想いをお聞きし、スタジオを訪ね…
教室の練習風景も見学させて頂きました。
何時も以上、私自身のイメージを膨らませる為に時間を割きました。
初めて大きいホールでの発表会の舞台も観させて頂きました。
たえず頭と心の中での葛藤でした(いつもの事ですが‥)。
どう表現しデザインしようか…
悩んだすえの結論として、無知な世界、理屈ではなく感覚的に捕らえ表現しよう!
スタジオ尋ねた時の小さい女の子や少女達の一生懸命練習する姿をイメージし
「リズミカルな優しい色合いの作品表現」にしたいと決めました。
 
 バレエの先生から作品タイトルの「アラベスク」
バレエ基本スタイルの一つで、ちょうど作品に描いた姿がアラベスクだと教えて頂きました。
無知さは大胆さと紙一重ですね…
今回のお仕事で、私の中にまた一つ引き出しが出来ました。
これから出逢う未知の作品世界はどんなでしょうか?
楽しみです。

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