ステンドグラスへの想い 27 熊本の作品展が終わり

新作「Crack#1」 Apr.2008

 熊本県立美術館 分館での「高見俊雄/�永律子 ステンドグラスアート展」。
一週間つつがなく終わり、早一ヶ月が過ぎてしまいました。
現在では当然疲れも取れ、次の段階に始動の現況です。
熊本での作品展は、また一つ、私の歴史に新しい1ページを創ってくれました。
そして新しい出会いと新しい活動の縁を頂きました。
お礼が遅くなりましたが、沢山の方々に見に来て頂きホントにありがとうございました。
心から感謝します。

 今回、新しい作品“ Crack#1 “を制作できた事は、私にとって大変嬉しいことです。
常日頃、「新しい自分を発見できる作品にチャレンジする」と言い聞かせてはいても、
非凡でなく平凡な才能しかない人間にとっては、それはとても荒行、苦行の何者でも
ありません。
私の神様は、毎回新しい作品を…とお願いしても、なかなか楽してプレゼントはくれません。
内も外も想像を絶する厳しい状況の中でしか作品を創る事ができない…
私の思い過ごしでしょうか?

 アイデアが浮かび、デザインし、制作初めて半年以上の時間が過ぎました。
ガラスを切り終わって組み立てに入るまでの長さ、埃を被り、この作品は幻に終わるかな…?
と正直思いました。 制作する意欲が低下し、情け無いことに気が乗らないのです。
本音を言うと、正直苦しい…、意識だけは前に進のに、身体はなかなか付いてきません。
毎度の事ですが、もっと気楽に愉しく創れないのかなとホント思います。
少しずつ老いを感じてきた今日、気力だけは未だ未だ失ってはいないのですが…

 作品展後、新しい出会いと私自身思うところがあり
前々から友人のS.S氏から云われていた“後進を育てる”事を
いよいよ実行に移す事にしました。

6月2日(月)より「�見塾」初始動です。
月2回(隔週):am10;00からpm4;00までお昼の休憩はさみ5時間の授業。
新塾生2名(内訳:プロ/10年選手1名、初心者1名)、ベテラン含め総勢3名。

新塾生の2名共、若くて明るい将来性のある女性達です!
プロの子は熊本から通塾:アメリカで学び、10年間頑張って来た
バイタリティーのある元気でピュアな女性です。
初心者の子は、なかなか芯がしっかりした前向きでやはりピュアな女性ですね。
二人とも将来を担うステンドグラスアーティストに育ってくれたら嬉しいですね。
私も永年お世話になってきたステンドグラスの世界に、恩返しする時が来たと思っています。
まだまだ始動始めたばかりで大きな事は云えませんが可能性は大です、
この私塾から大いに羽ばたいて欲しいですね。
私も彼女達に負けないよう、新しい作品にチャレンジして行きたいと思います。
この世界にいる以上絶えずチャレンジですよね…
これから先、彼女達と私にはどんな作品との出会いが待ってるんでしょうか? 
今から楽しみですね。

コメント

  1. こんにちは五十嵐です!ヤッパリ先生の作品は行き届いている感じがしてすごいです!!おれも頑張ります!!塾いよいよですね(^^)おめでとうございます。これからも色々教えてください。自分は塾生ナンバー001でお願いします(^^;
    お体無理しないようにしてくださいね!!

  2. 内藤 修 より:

    最も地に着いた文脈の確かな継承に、私塾路線を執られた。とても喜ばしく思います。
    佐藤新平さんも直向きに取り組まれ、私の場合は今を遡る1980年代から私塾「塾フロムヘリオ」、また13年前か1995.45才からの出発として「+3℃のヘリオ倶楽部」を継続しています。
    思いおもいの私塾路線が、きっと渾身実のある成果の広がりを、形式を問わず文化のレベルで質を分かち合い、命の水が酌まれ流れるように媒酌浸透、心強く確かな草の根を育て合うことでしょう。
    心深くし省みて瞻みて問い学び、塾生の方々[光-命-ステンドグラス]を身のものとされるとよいでしょう…..

  3. 素晴らしいブログを読ませていただきありがとうございます。
    これからも更新頑張ってください。

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