「ケアする人のケア」セミナー

‘07.9/24 福岡アクロスセミナー会場 にて
講演後の討論会

先月24日、福岡アクロス7F大会議室にて「ケアする人のケア」のセミナーがあり
パネラーとして講演することになった。
何故私が講演する羽目になったのか?  実は個人的に関わりのある「工房まる」という
若者達が運営する障害者の無認可作業所があり、そこの責任者の一人であるH君から
依頼されての事だった。
いろいろなボランティア活動をしてる財団法人「たんぽぽの家」(奈良)主催の「ケアする人のケア」、
全国的に展開してる活動の一環として、九州版の打ち合わせ席上での出来事。
「たんぽぽの家」の担当のMさんを交えてH君と、相も変わらず取り留めもなく「がんばれ共和国」の事を熱く語っていると、二人からその活動こそ「ケアする人のケア」ですよ…と指摘される。 
正直“えっ”と言う感じ、自分自身がとにかく愉しんでやって来ただけなのに…
おそらく「がんばれ共和国」の仲間も一緒だと思う。 意識していたらここまで続いていない。
無意識の行為が人のお役に立っているのなら、こんな嬉しいことはない。
毎年毎年キャンプをやるごとに小さなドラマがある。
私達のあずかり知らないところで発生している善意の出来事。
病気と闘ってる子ども達や障害のある子ども達、また介護に一生懸命な家族の姿に触れ合うことで
何かを感じ,心の奥底にある琴線に触れ、初めて目覚めた善意だと思う。
人として誰もが持ってる慈しむ心(愛)なのか、とにかく不思議です! 
こう言う私もその琴線に16年前に触れた一人。
今回気付いた事は、難病や障害のある子ども達とその家族の方達と一緒に愉しもうとやって来た結果が, 実は私自身の心のケアに成っていた事実。
そして、キャンプで頑張ってるボランティアスタッフの、心のケアにも成っていたんですね。
逆に自分自身がケアされていた事に気付いた驚き、そして「がんばれ共和国」には確かに心の居場所がある。
立場は違うけど参加者独り独りが、「がんばれ共和国」に心の居場所を感じてると思います。
「ケアする人のケア」とは、意識してすることでは無く、無意識に行ったことが結果としてケアになる
事ですね。
母親と父親の数多い果てしない悩み、協力と理解への悩み、兄弟児が抱える悩み、お祖母ちゃんの障害児を持った娘への悩み、ボランティアスタッフが抱える個々の悩み(兄弟児体験者も、子を亡くした親も、中には家庭の中で問題児だった子もいます)。
各独り独りが触れ合うことで、自然に芽生え、知らず知らずの内に自浄治療しています。
「がんばれ共和国」は、私達サマーキャンプ参加者全員の「こころの実家」が願いです。
故里の実家のように思って頂けたら、こんな嬉しい事はありません!
これからも、皆で心から愉しみ合いたいと思っています。

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