がんばれステンドグラス教室の歴史

1993/「第2回がんばれ共和国サマーキャンプ」  富士宮市/富士山麓山の村多目的ホールにて

今から11年前、年に1回夏休みに行う
『第2回がんばれ共和国サマーキャンプ(難病のこども支援)』にて
ステンドグラス教室をスタートする。
前の年に初めて家族で、「第1回がんばれ共和国サマーキャンプ」
参加したのが全てのはじまりだった…

事務局長の小林氏と、風呂での何気ない会話から、
1993年(平成5年)ステンドグラス教室をキャンプ会場ですることになった。
丁度、その当時「ステンドグラス作家協会」の解散問題が浮上、
新しく出直そうと名前を「ステンドグラス芸術家協会」に改め、
協会の綱領をどうするか検討する…
内容に(ステンドグラスの普及のひとつとして、社会に根ざした…)の
一文が入ったのが切っ掛けだった。
社会に根ざす…とは? 会員全員で話し合う、
その時、たまたまがんばれ共和国に関わっていた関係上、
がんばれ共和国サマーキャンプにボランティア参加を提案する。

子供の難病に苦しんでる家族…、
特に母親は、やりたい事があっても、ほとんどあきらめ無ければならない!
お母さん達や子供達に、
夢中になって楽しむことで重い心の荷物を少しでも軽くして貰おう!
ボランティアでお手伝いする我々も喜んで貰うことで、
新たな喜びの感動を得ることが出来る。
心に触れた温もりを忘れないで、参加した人達ひとりひとりが自分の地域に帰って、
身近な人達に少しでもその喜びを還元出来たら…
それこそステンドグラスの普及のひとつに成るのではないか?
自分たちの利益だけを求めるので無く、
垣根を越えて交流が始まれば素晴らしいことだと思う!

会員全員の賛成のもと、協会のメイン行事として行うことに決まった!
会員はもちろん、あらゆるステンドグラスの知人達に声をかけ参加を呼びかけた。
北は東北・南は九州から40人近くの
プロのステンドグラス作家の人達が手弁当で集まってくれた。
その上、業界の問屋(株式会社十條)が賛同し多大な協力をしてくれた。
忘れもしない渋谷の東急ホテルティールームでの話し合い、
わざわざ十條の老田氏も名古屋から駆けつけてくれた。

第一回目参加メンバーは、
関東からは、内藤修氏御夫妻、白石寿男ご夫妻、
横浜からは大村典子さんとスタッフの人達、今は亡き伊籐誠二氏、
名古屋からは三ツ矢亮一氏、浜義夫氏、十條の老田氏と社員の方、
九州からは山下哲馬氏ご夫妻、後藤由美子さんとスタッフの方々、
それに私のスタッフとカメラマン…
他にも、沢山の方々がボランティアで参加してくれた。
ありがとうございました!心から感謝いたします。

今年で11年! 良く続いたものである。
途中、九州エリア、東北エリア、中部エリアが新たに加わる。
東北(蔵王)エリアは、仙台の五十嵐幸子さんが中心で頑張って頂き、
 今年は垣根を越えて40人参加とのこと、
関東(富士山や足柄)エリアは、最初からこの9年間内藤修氏
 「ふれあいステンドグラス村」という名称で頑張って頂いてる。 
  頭が下がる…心からお礼申し上げます!
中部(鳳来)エリアは、(株)十條の岡田伸樹氏を中心に
 社員教育の一環として社員の方々にも頑張って頂いてる。
またさらに、(株)十條さんにはこの11年間(全エリアに無償でガラスと必要な工具類等)
提供して頂いてる。

たくさんの方々の優しい心(愛情)で、今日まで続けてこられた。
難病と闘ってる子供達…、毎日介護でクタクタに成るまで頑張ってるお母さんとお父さん、
わがまま云いたくても我慢している兄弟児達…
ステンドグラスの時だけは、病気のことも、介護の辛さや疲れも、わがままも一瞬忘れ
みんないい顔をしている.
お母さんが夢中に成りすぎた為に、泣き出しお漏らしした子も、
お母さんが作ったステンドグラスを、大事そうに手にし満面の笑みを浮かべ喜ぶ…
今後も、参加する皆さんに大変御迷惑をお掛けすると思うが、
毎年楽しみにしている子供達や家族がいる限り続けたいと思っている。

(社会に根ざした…、)11年立った現在、答えは出ただろうか?
答えは出なくてもいい…。
参加した人達ひとりひとりの心の中に芽生えた
小さな喜びを感じれれば…
十條ニュースで毎年呼びかけてくれるボランティア募集!
毎年、各地域で新しい人達が参加してくれる現実がある。
続けることは、すてたもんではない!
小さな輪が少しでも大きな輪になり、
そして環に変わる日が来ることを、心から願う!

コメント

  1. 内藤 修 より:

     懐かしくもあり、今もほとんど昨日のことのように「ステンドグラス芸術家協会」に改めた新会のことを、私に忘れることが出来ません。
     関東で私たちの継続している活動とは、紛れることなくステンドグラスに軸足を据えた「ステンドグラス芸術家協会」会員諸兄が求めた発会の、大なる枠組みの志を受け継いだものとして、たとえば難病の子供サマーキャンプ[がんばれ共和国]への活動参加も、毎年大切に営んでいるのですね。
     少なくとも当時の事実に覚え確かな方々は、「ステンドグラス芸術家協会」の大なる枠組みの志を、それが目的であるのだから、誰にも忘れることはないでしょう。
     そのような「ステンドグラス芸術家協会」の大なる枠組みの志を継承して育んでいる関東での活動体のことを、[ふれあいステンドグラス村-関東]と呼称しているのです。
     言い換えますと[ふれあいステンドグラス村]とは、今では事実上散会した「ステンドグラス芸術家協会」の生まれ変わりに他なりませんし、それ以来で12年目を迎えて、[ふれあいステンドグラス村]会員全ての方々の志あって活動が継続されているのですね。
     皆さんの心強い事実に、僕は感謝の思いで一杯です。
     どうかしますと、….とある方“内藤さんって、化石ですね”と。
    ….たかだか10年程度で化石なのだそうですが、皆さん様々に個別的な時計をお持ちであるのを不思議に感じながら、只ただ再確認するばかりです。
    ともあれ、乗り物の速度に惑わされず、人々の魂大事にひたすら歩く[ふれあいステンドグラス村]を大切に育みたしの一念で、明日の一歩を共に始めたいと、僕は思います。

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